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夏が来たりてギャルになる

人生かけたレースからドロップするために鞄を買った

執筆者:𝙆𝙐.𝙅𝙄.𝙍𝘼 (@p001_POOL) on Twitter

こんにちは、くじらです。

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プロレスばかり見ております。が、今日はプロレスじゃない話です。簡単にまとめると、私がポーターの鞄を買った、だけです。いいでしょ。

人生かけたレースからドロップするために鞄を買った話

去年私は、パートナーにポーターのウエストポーチをプレゼントしました。かわいい!

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選んだ理由は、パートナーが、初めて会った2013年からずーっと、ポーターの手持ち鞄を通学に使っていたのを知っていたからです。

  • ブランドへの信頼度的には外れないだろう
  • もっと荷物が少ない時に手軽に持てる鞄があればいいだろう

という思いで渡しました。

それからというもの、つい昨日まで私は、「くう!私もポーター欲しい!便利そう!」と、嫉妬にまみれたポーターモンスターになってしまったのです。自分も欲しいものをプレゼントするとこうなるんですね。

ついについに、私は昨日、実店舗でポーターの鞄をゲットしました。

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巾着型の2way鞄で、意外と容量が入るとってもかわいいニューカマー。見た目が丸っこくてシルバーだからか、ペンギンの赤ちゃんみたいです。

ウッキウキで買った瞬間に手持ちの鞄からニューカマーに荷物を移し替え(私にはそういう5歳児みてえなところがある)、手に持った瞬間に、

「うわ、気楽」

と、衝撃を受けたんです。

それは、持ちやすさや大容量っぷり、デザインの可愛さから来ている気軽さじゃありませんでした。年齢とともにあがっていく「良いもの持ちましょレース」からのドロップを肌で感じたことから来ていたんです。

「年相応」という魔物

私をよく知る人からは毎度驚かれますが、私ってばなんとちゃんと社会人です。そりゃこんな⬇︎ブログを未だに書いてるメンタリティだから、驚かれるのも仕方ない。

上手く生きられない人のコンテンツってウケるでしょ? - p001_POOL

是非読んでね。

「うまく行かんなあ、人生」と嘆くかたわら、まあ楽しく社会人をやっている

正直な話、こんなふうに思っている人たちって珍しくないんじゃないでしょうか。御多分に漏れず、私もその1人です。

まあ楽しくやっていく社会人生活の中で、ちょこちょこと私を惑わせてくるものがあります。

それが「年相応」。

「年相応」であるためにアイテムを揃えることは、最早レース化していると思います。価値観が多様化してきているように思える現代でも、その魔物は多分、まだまだ息を止めていません。

よいブランドの財布、仕立てのよいシャツの胸もとに小綺麗に刺繍されたブランドロゴ、アイコニックに象られたジュエリーの光るデコルテ。

鞄ももちろん、年相応レースの重要なアイテムです。私は今25歳ですが、この年って大体どこの鞄を持つといいんでしょう。コーチは少し若いですか?オシャレめな人だとマルニ?セリーヌはちょっと背伸びしているかな?

何も捨てずにドロップさせてくれるアイテム探し

ポーターを手に入れたときに感じた気楽さ、体の身軽さは、そのレースからドロップできたことへの喜びでした。

ポーターも決して安い鞄ではありませんが、値段どうこうよりも、「ドロップできたこと」が私にとって何より大事でした。

最近、「脱コル」が叫ばれています。「脱コル」は、韓国のフェミニズムから始まった、男性の視線を気にして着飾る女性像を破壊するための活動です。脱-コルセット。

VOGUEにも特集が組まれていました。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.vogue.co.jp/beauty/article/2019-07-26-k-beauty-cnihub%253famp

女性らしいフェミニンな鞄やジュエリーからドロップする、これは女性である私の主体性を取り戻すことにもつながります。

しかし、レースからのドロップは、女性だけでなく、男性にとっても結構大事なことだと思います。

たとえば、時計。時計をチラリと見てこっそりマウンティング、なんていう文化、未だにあるみたいで。そこで、Apple Watchです。私もApple Watch愛用者ですが、それを見た大学の後輩がこんなことを言っていました。

Apple Watchは、よい時計を持つレースから解き放たれるから便利って聞きました」

もちろん、Apple Watchだって結構お高いアイテムです。ですが、大事なのは値段ではないです。Apple Watchには「上」も「下」もないから、青天井の時計レースからドロップできるんです。

 

ちなみに「いや、時計も鞄も500円で買えるし。それ使えや」という言説は、明確にはレースドロップできていないと思います。それは、ただ単に既存のレースに逆張りしているだけですから。

私は今、レースとは全く違う方向で、年相応に膨れ上がっていくブランド競争からサクッとドロップできるアイテム探しが楽しくて仕方ないです。

レースドロップは、アイテム批判ではない

ちょっとだけ注釈です。たとえ私1人がレースドロップしたところで、いや、レース中の人類8割がドロップしたところで、今レースのラインに乗ることの多いブランドの価値は、ひとっっつも損なわれません。

私は、ブランドの価格が、単にエンブレムの著作権料だけを含んでいるとは考えません。また、そのブランドの歩んできた歴史、ここまでたどり着いた経営力があることを決して否定しません。

今の収入で楽しめる価格帯のブランドを、能動的に楽しめる人びとこそが、そのブランドの価値を把握した上で購入するべきだと思います。「年相応だから」という理由だけでそれを手にする人が増えるほど、ブランドの価格に含まれる「著作権料」を増やしてしまっている気がしてならないんです。

自分のためのものを身につける

私はApple Watchをつけ、ポーターの鞄をひっさげ、MoMaで買った紙素材のショートウォレット(6000円)を入れて街に出ます。

私はそのままで、女性らしくもあり大人っぽくもあり、同時にその両方でもありません。

1番身軽に動ける鞄を手に、私は楽しく私を生きます。皆さんもお元気に!

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私のイラストをつけた帽子もドロップには最適です。是非に💖くじら ( p001_POOL )のオリジナルアイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)