【いいよね、日常】月経カップの話
※話題が話題なので、なかなかお下品です。
めっっっちゃ良かった。
いやめっちゃ良かったですね……こんにちは、生理不順からの生理痛激重くじらです。
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最近の絵とともに失礼します。楽しそうですね。早速ですが、月経が来ている女性の皆さん、「月経カップ」というものををご存知ですか?
月経カップ(げっけいカップ)とは、ナプキン、タンポンに替わる生理用品である。生理カップともいわれる。英語ではMenstrual cup(メンストラルカップ)と呼ばれる。主にアメリカ、イギリス、カナダなどの英語圏で製造・販売されている。鈴の形をしていて[1]、タンポンと同じように膣の中に入れて使用する[1]。天然ゴム(ラバー)[1]などの天然樹脂や、医療用シリコーンなどの合成樹脂素材で作られる[1]。そのほとんどが再利用可能で10年以上使用できる。
ーWikipediaより
要は「膣内にカップをいれておけば血は漏れないよね〜💚」式生理用品です。
元々の出会いは、アメリカで暮らす母親が噂を聞きつけ「ぜひアメリカに住む日本人若ママに伝えたいのだが、何せ自分は卒業してしまった」とのこと。必然的に(?)レビューの役割が私に回ってきたのです。
日米をかける月経カップレビューリレー。ご丁寧に現物も送られてきたので、せっかくならやってみようと、今月の月経週間は月経カップと過ごすことにしたのです。結論からいうと大変良かったので、私なりの使い方と関わり方についてまとめておきます。
1.月経カップは膣内理解王だった。
が……
最初の印象がどうにも
怖い!デカイ!怖い!嫌!
だったのです。いや怖いでしょ。シリコン状の、直径3cmくらいのカップが、膣内に、入るんだよ。なのでデビューにあたって色々調べました。調べました…調べました……。そしてその通りにやっても…
痛い!怖い!漏れる!取れない!
生理1日目からブーストのかかる体質の私、トイレの中で格闘しているうちに気付けば手は血だらけ、生理中に長いこと下半身丸出しだったことで起こる体調不良。なんとか会社に着くも、しっかり経血は漏れており、保険でつけたナプキンにはいつもの量の経血が…しかも変なところで固定されていたせいで膣内に微かな鈍痛も…。もはや半泣きでした。
「なんで…?みんなの言う通りにやったのに…合わないかも…」と、タンポンを買いに行こうとした時、ふとプレイボーイの男友達の言葉が脳裏をよぎりました。
「女の子って1人1人中の形がちがうんだよ」
……女の子って1人1人中の形がちがうんだよ…
……オンナノコッテヒトリヒトリナカノカタチガチガウンダヨ…
こんなしゃらくさい台詞が脳裏で反響するのはいかがなものかとは思いましたが、その子には今は感謝しております。
そう、月経カップは膣の形にしっかりフィットしなければ意味がない。ある程度柔軟性のある部位かつ一旦フィットすれば形状に対応してくれるとはいえ、変なところにハマってしまえば痛いのは当然。「膣内理解王」のゴングが鳴った瞬間でした。
2.全部必殺技みてえだな(挿入編)
そこで一旦私はPCに向き直り、再び情報収集を始めました(仕事しろ)。今までは初心者向けの「Cフォールド」と呼ばれる形で月経カップを折り込んで挿入しようとしていたのですが、どうやらそれ以外にも入れ方があるようなので、もうひとつの挿入方法を試してみることに。
ちなみに「Cフォールド」とは、月経カップの片側を折り曲げ、名前通り「C」の形にして膣に挿入するスタイルです。格ゲーの技名か何かか? すると、あるやり方が私の膣の形にぴったりとハマりました!それが、「パンチダウンフォールド」。格ゲーの技名か何かか?
やり方はこちらのサイトに細かく書いてあります。陳謝。
簡単に言えば、「Cフォールド」は、カップ全体を畳むのに対し、「パンチダウンフォールド」は先端だけを折り曲げ、横から見てアロワナの顔みたいにする感じ。ちなみに「パンチダウン」したときの月経カップを縁側から見るとジュゴンの顔みたいになります。私はどうやら「Cフォールド」で挿入すると、おそらく異物感によって力を入れてしまいカップが上手く開かなかったのだと思います。しかしカップは開こうとする。それで痛みが発生していました。
さらに挿入する姿勢も変えてみました。タンポン常用者の私は、無意識のうちに挿入する際に少し前屈みになっていたようです。奥まで挿入し吸水させるよう設計されたタンポンをいれるため、子宮口と入り口を近くに置く姿勢を作っていたのです。ですが、カップは吸水するものではないため、奥に入れる必要はありません。むしろ膣の形をまっすぐにしないとカップが開くスペースがなくなってしまいます。なのでできるだけ便器によりかかり、リラックスした形をつくりました。
そしてこれ、かなり重要だったのですが、挿入する際のカップの上下も考え直しました。最初私は、ジュゴンの口側をクリトリス側に、つまり、折り畳んだ方を上側にして挿入していたのですが、どうやら膣は上側の方が感覚が敏感で、硬いです。今考えると当たり前ですね。恥骨って知ってる? なので、ジュゴンの口側を腸側、つまり折り畳んだ方を下側に持ち、挿入してみました。
すると…「おっ…!」と、カップが膣内で開いた感覚がしました。その時のカップの位置は、少し力むとカップの下の持ち手が指に触れるくらい。下から覗いたらほとんど見えるか見えないか、くらいの位置にしっかりハマりました。最初の方は開いているか不安で、カップの側面を触って確認したのですが、「おっ…!」という感じ、カップのへりがグッと動いた感覚があればしっかりハマっているのだと言うことが分かりました。
3.尿足す姿は百合の花(日常編)
「おっ…!」になってからは、入っている感覚が本当にゼロ!驚きました(ちなみに帰宅後、いつもやっているヨガをしたのですが、平常時と全く変わらない感覚でできました)。
漏れもマジでない。あと何より嬉しいのは、あの、レバー出る感覚、あるじゃないですか。あれがマジでない。それだけで生理中の不快感がかなり減りますね。
1番私が不安だったのが、排便時。力むと少しカップが見えると先程書いたのですが、その感覚は排便時と同じなんですよね。なので、うまくできるか心配でしたが、全く問題ありませんでした!むしろタンポン使用時よりストレスがなくていいですね。あの白いピロピロの位置取りよ…逆に最初難しかったのは、排尿でした。どうやら私は用を足す時に、燃え尽きた矢吹 丈みたいな姿勢になっていたようですね。そうすると尿道が圧迫され、満足に排尿ができませんでした。必然的に、排尿すると姿勢の美しくなる、意識の高い変態みたいになってしまいました(まあ頻尿じゃないなら、用を足すたびに月経カップを取り出せば問題ないよ)。
追記:先輩月経カップ愛好者さまから、「慣れれば外で出し入れすることもなくなるよ」と教えていただきました。早くその域に行かねば。
4.1/4オンスの私(取り出し編)
月経カップは大体4-8時間くらいで中身を捨てないといけないみたいです。カップに経血が溜まるので、それが溢れたらひとたまりもないですからね。よく考えたら「吸水しない生理用品」ってかなり斬新ですよね。
取るときは1番簡単。ちょっと力んで取手を指でつかんで(膣の中をはさまないようにね)、よいしょっと引けばおしまい。どこかの記事に「取る際に血が飛び散らないように」と書いてあり、怖すぎワロタとなっておりましたが、普通の力でぬけばどうってことないです。ブランドによって差はあるだろうけど、シリコンもそんなやわやわじゃないし。
私が使っているカップは、内側に目盛りが付いていました。アメリカのものなので、oz(オンス)で。大体私は、1日目2日目の重たい日は、3-4時間で1/4オンス以下の経血が出ているようです。大体7-8ml。結構なもんだな。
あとは先に挙げた記事内にお手入れ方法とか書いてあります。最初は使い捨てから…と思っている方もいるだろうし、あんまり今回は触れません。
家にいるときは出したときにティッシュで軽く拭いたあと水洗いしてます。冷たいのは嫌だからお湯で洗ったり。
出先であんまり出し入れ出来なかったときのために、アルコールフリーのウェットティッシュで拭いています。アルコールフリーかどうかはきちんと見て買ってください。
私は最初間違えてアルコール除菌のものを買ってしまいましたが、"膣が灼(ちつがしゃく)"になりました。妖怪・膣灼けです。終わり。
こんな感じで、自分の肉体を良く知るきっかけになった月経カップの使い方と所感をお伝えしてきました。最初に書いた通り、膣の形は本当にみなさまそれぞれです。ただ、私の挿入法はある程度体の形と合致したスタイルなのではないかなと思っております。本当にオススメできるもので、特にタンポン愛好者の方には是非一度やってみたいのです。
もし「Cフォールド」で挫折した方は、「パンチダウンフォールド」を試してみてください。だから格ゲーか何かの話か?
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